ジュラ系豊浦層群からは,アンモン介のほか,ベレムナイト,巻貝,二枚貝,ワニ,カメ,サンゴ,ウミユリ,クモヒトデ,ゴキブリなどの様々な動物化石が産出しています。
今回,豊浦層群に属する中期ジュラ紀の歌野層の泥岩から新たにヒトデの化石を発見し分類群が追加されましたので紹介したいと思います。
豊浦層群歌野層から初めて産出したヒトデ化石Astropecten? |
Asteroidea (Possibly Astropecten?)found from the Utano Formation of the Toyora Group .
Stratigraphic position: the Middle Jurassic Utano Formation, Toyora Group.
Stratigraphic level: uppermost horizon (Bathonian) of the Utano Formation, Toyora Group.
この化石の母岩には細かい植物片が含まれており,生痕化石のPhycosiphon cf. incertumも上下の層準に含まれ生物擾乱泥岩を構成していますので,プロデルタの斜面を底層流によって浅い場所からより深いところまで運ばれてきた可能性があります。
保存があまり良好でないため判然としませんが,Astropecten?がジュラ紀の地層から出ていますので,この属の可能性があります。
The present Asteroidea fossil may have been transfered from upper prodelta-slope environment by turbidity current with plant debris.
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