人の食用になる真っ赤なダイオウグミに対し,山や海岸付近などに自生するナワシログミは野鳥などに食べられます。今回はナワシログミについて写真で紹介します。
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真っ赤に熟したダイオウグミの実(5月下旬) |
ナワシログミ(苗代茱萸)
ナワシログミ(Elaeagnus pungens)は,英名でthorny olive。
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開花前のナワシログミのつぼみ(10月中旬) |
ダイオウグミは,葉肉や緑色が薄めで冬に落葉しますが,ナワシログミの葉は厚くつやがあり,常緑樹のため冬には落葉しません。 |
ナワシログミの咲き始めの花(10月中旬) |
ナワシログミの花は,蕚(がく)が発達していて,癒着して筒状になり咲く際には蕚の先端が開き開花します。 |
ナワシログミの蕚筒(10月中旬) |
次の写真では,4本の雄蕊(おしべ)と1本の雌蕊(めしべ)が見られます。
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ナワシログミの花(10月中旬) |
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ナワシログミの葉の裏側(2月中旬) |
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まだ熟していないナワシログミの実(2月中旬) |
実が赤く着色すると競って鳥が食べに訪れるため赤い実を見ることはあまりありません。
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ほんのり赤くなったナワシログミの実(3月下旬) |
ナツグミは小高木で幹がよく発達しますが,同じ属でもナワシログミの木は大きくなると幹が長さに対して細いために,もたれかかるものがないと下方に湾曲して垂れ下がってきます。その点はフジやキヅタ,ブドウなどの蔓性の植物に似ています。 |
ナワシログミの樹皮 |
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