2022/04/30

鹿の子のようにまだらに剥げた木の皮が特徴のハマビワ属の常緑高木;カゴノキとは


春は登山に最適な季節ですが,下関市の四王司山の登山道のルートの1つにある滝の脇に大木のカゴノキがみられます。今回はこの木の写真を紹介します。


写真_滝
四王司山の中腹にある滝



四王司山の滝の周辺には,カゴノキが良く繁茂しています。


写真_樹木
カゴノキ(11月中旬)


カゴノキ(鹿子之木)

カゴノキは,クスノキ科ハマビワ属の常緑広葉樹で,

学名は,Litsea coreana H. Lév. (H. Leveille, 1912),

英名でSword-leaf litsea(直訳で刀身の葉の形をしたハマビワ属)。


写真_樹木の葉
カゴノキの葉(11月中旬)

全国的には見られることが少ないようですが,とりわけ西日本に多いようで,下関市の四王司山ではよく見られます。ハマビワは山口県の北浦海岸から下関市~九州の響灘沿岸の低い山地部など,長府沖の満珠・干珠といった島嶼部に卓越してみられますが,カゴノキは山陰だけでなく瀬戸内海沿岸にもみられ,また内陸の高い山地部まで分布しているようです。


写真_樹木
カゴノキを見上げたところ(11月中旬)


カゴノキの樹皮の模様は鹿の模様に似ていますので,この木の名前の由来となっています。

写真_動物の鹿
ニホンジカの親子(7月下旬,菊川町にて)

ニホンジカは,成体か子どもかにかかわらず夏になると胴体に白い斑点模様が現れます。


写真_樹木の樹皮
カゴノキの樹皮(11月中旬)


































































































































































































































































































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