春は登山に最適な季節ですが,下関市の四王司山の登山道のルートの1つにある滝の脇に大木のカゴノキがみられます。今回はこの木の写真を紹介します。
四王司山の中腹にある滝 |
四王司山の滝の周辺には,カゴノキが良く繁茂しています。
カゴノキ(11月中旬) |
カゴノキ(鹿子之木)
カゴノキは,クスノキ科ハマビワ属の常緑広葉樹で,
学名は,Litsea coreana H. Lév. (H. Leveille, 1912),
英名でSword-leaf litsea(直訳で刀身の葉の形をしたハマビワ属)。
カゴノキの葉(11月中旬) |
全国的には見られることが少ないようですが,とりわけ西日本に多いようで,下関市の四王司山ではよく見られます。ハマビワは山口県の北浦海岸から下関市~九州の響灘沿岸の低い山地部など,長府沖の満珠・干珠といった島嶼部に卓越してみられますが,カゴノキは山陰だけでなく瀬戸内海沿岸にもみられ,また内陸の高い山地部まで分布しているようです。
カゴノキを見上げたところ(11月中旬) |
カゴノキの樹皮の模様は鹿の模様に似ていますので,この木の名前の由来となっています。
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