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2022/11/08

仲秋から晩秋に収穫期をむかえるピーナツ(南京豆)のなるマメ科の植物;落花生とは?その栽培方法と食べ方


ピーナツの生る1年生草本で野菜でもある落花生は,10月中旬から11月中旬にかけて収穫期を迎えます。国内では千葉県産が著名ですが中国産も多く出回っています。食べ過ぎると胃痛を起こすという方もおられるのではないでしょうか。今回は落花生についてその形態,栽培方法や食べ方について解説します。

写真_植物
子房柄の伸びた落花生(7月下旬)

2022/09/11

山口県でとくに刺し身のツマや素麺(そうめん)の薬味などとして食される夏から秋が旬のショウガ科の宿根草;ミョウガとは?

 

ミョウガは,オオバ(青ジソ)や大根おろしなどとともに刺し身などの褄(つま)として添えると大変美味しく食欲をそそる食材です。酢醤油に用いる食酢用カンキツ類としてカボスやスダチ,山口県特産では「長門ゆずきち」などがあります。今回は夏バテに良いとされる「みょうが」について解説します。

写真_植物
ミョウガ(8月上旬)

2022/08/21

神さん柴と呼ばれ神棚に供えるモッコク科の常緑広葉樹;サカキ(榊󠄀)とは?,山口県・・・メジロやジョウビタキの餌の1つ


サカキ(榊󠄀)は活けても枯れにくいこともあり,山口県では神棚や祭壇などに供える「神さんしば」として利用されています。その黒い実は同じモッコク科のヒサカキの実とともにメジロやジョウビタキなどの小鳥が好んで食べます。似た植物と識別がやや難しく,昔ツバキ科に含められたようにツバキやサザンカなどの葉とも見間違われることもあるようです。今回はこの神聖な榊󠄀の木を紹介します。


写真_植物の実
黒い実をならせたサカキの木(11月中旬)

2022/04/30

鹿の子のようにまだらに剥げた木の皮が特徴のハマビワ属の常緑高木;カゴノキとは


春は登山に最適な季節ですが,下関市の四王司山の登山道のルートの1つにある滝の脇に大木のカゴノキがみられます。今回はこの木の写真を紹介します。


写真_滝
四王司山の中腹にある滝

2021/08/16

「ハナシバ」と呼ばれお盆など仏事に用いられる常緑広葉樹;シキミ(樒)とは


シキミは,3月に入ると黄白色の花を咲かせ良い香りを放ちますが,お盆の実が生る頃にヒサカキの代用としてこのシバを刈り取って活けた状態で仏前に供えることもあります。今回は仏事に用いられるシキミについて解説します。

写真_植物
基部側から観察したシキミの実(8月上旬)

2021/06/20

山口県でイギノハと呼ばれ柏餅のカシワの葉に代用される葉;サルトリイバラとは


身近にありながら意外と名前を知らないサルトリイバラですが,山口県などではカシワ餅を包む葉に利用され,イギノハと呼ばれています。今回は,香りよく食べることもできるサルトリイバラについて解説します。

写真_植物
サルトリイバラの葉(4月下旬)

2021/01/07

1月7日に七草粥として食用に供される春の七草;ナズナとは


新年のお祝いの後に酷使した胃を休め整えるために七草粥を炊きますが、その具材の中でアブラナ科に属するものとしてナズナの他,すずな(=蕪:かぶ),すずしろ(=大根)があり,その他,山菜のせり,はこべら,ごぎょう,ほとけのざ(紫色の花の咲く草ではない)の計7種がありますが、地方によって慣習や入手できる具材は異なります。今回は,春の七草の1つアブラナ科のナズナについて写真で紹介したいと思います。

写真_植物
畑に野良生えしたナズナ(12/6)

2020/12/06

山口県で「シバ」と呼ばれ,お墓に小菊などの花とともに供えるモッコク科の枝葉;ヒサカキとは


山に入ると林下にヒサカキの低木がよく見られます。山口県でも,お墓参りの際に小菊などの花と一緒にお供えする「シバ」として使われます。今回は,黒く小さな実を生らせるヒサカキについて様々な話題をまじえて解説したいと思います。

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ヒサカキの花(3月中旬)

2020/11/22

山口県にもクルミ科の木が多く自生している;ノグルミの実体とは?(Living and fossil juglandaceous plants in Yamaguchi)


クルミ(胡桃)といえば一大産地の信州,長野県のような気候が比較的冷涼な地を想起しますが,下関市にもクルミ科の樹木がまさか繁茂していると想像されたことのない方も意外にいらっしゃるのではないかと思いますので,今回はクルミ科のノグルミについて解説したいと思います。

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写真_植物
長野県産のカシグルミの実(長径5㎝),右は種子を抜きっとった核果。

2020/11/08

ブナ科の常緑広葉樹のアラカシ;山口県で庭木としても植栽されるカタギの木とは?


日本でカシといえばアラカシを指すそうで,山口県でも庭木として植栽され,カタギの木とも呼ばれます。アラカシは住宅地付近の森の中ではツブラジイやコナラなどを伴ってよく見られます。今回は,アラカシの形態や名前の由来などについて写真を交えて解説してみたいと思います。