2019/01/03

山口県下関市で観察されるハヤブサ科の小型猛禽類,チョウゲンボウ(Small-sized raptors Common Kestrel in southwest Japan)


下関市の干拓地の圃場が広がるエリアではハヤブサ科チョウゲンボウ(長元坊)が見られます。1月の寒い朝,付近を通りがかるとチョウゲンボウが,圃場のほうからスーっと飛んできて電柱のテッペンに降り立ってくれました。鳥を撮っているとそのような気の利いた出来事がしばしばあります。

今回は,その幸運にあやかってハヤブサ科のチョウゲンボウ撮影した写真を紹介したいと思います。

 

電柱のテッペンに降り立ったチョウゲンボウ(1/3)

 

 


チョウゲンボウ(長元坊)


チョウゲンボウの学名は,Falco tinnunculusで,Linneにより1758に命名されています。英名はCommon Kestrel 。

変わった色と柄のハヤブサ科の猛禽類です。猛禽類で見かけるのはトビがほとんどで,普通に生活をしていると,なかなかハヤブサの仲間は見ることがありません。ハヤブサよりも10cmくらい小さめで,鳩くらいの大きさの小柄な猛禽です。

冬場は,昆虫やカエルなどがほぼいないので,小鳥やネズミを捕らえて食べるようですが,冬の時期,林縁から離れた海沿いの平地で小鳥といえば,スズメハクセキレイが多く,ヒヨドリイソシギムクドリイソヒヨドリカシラダカモズジョウビタキなどをたまに見かけるくらいです。スズメはたいてい群れをなすので,襲われにくいかもしれませんが,イソシギやハクセキレイ,イソヒヨドリは1羽だけで見つけやすいところにいることが多いので意外と標的にされているかもしれません。

 

下側からみた後ろ姿のチョウゲンボウ(1/3)

 

最初は真下から撮影したので,逆光ではなく鮮やかに撮影できたのですが,肝心な顔が見えません。

 

正面から撮影したチョウゲンボウ(1/3)


正面から撮った写真は,太陽光の当たり具合で被写体の正面が陰になり,コントラストがついて真っ暗に映ってしまいました。

 

チョウゲンボウの顔のアップ(1/3)

 

猛禽らしく目をギョロっとさせ,縄張りの偵察か獲物を探していたのかもしれませんが,しばらくすると,もと来たのとまったく同じ方向へ飛び立っていきました。

会えるのは他の冬鳥と同じ3~4月くらいまででしょう。


チョウゲンボウの特徴

チョウゲンボウの特徴は,赤味を帯びた褐色の翼に黒色のひし形の斑点があるのが特徴で,頭が灰色をしていないので,メスなのか,あるいは,お尻の羽毛がフサフサで少しあどけないので若鳥かもしれません。

 

























































































































































































































































































 

 

 

 

 

 

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