チュウサギ(5月上旬) |
チュウサギは,ペリカン目サギ科アオサギ属の鳥類で
学名は,Ardea intermedia Wagler, 1829,英名でIntermediate egret。
下関市では9月上旬~10月上旬,柿の葉にイラガが群がってついているのがよく見られます。柿の幹には穴の開いた少し気味の悪い堅いマユ状の物体が群がって付着しているのを見たことがある方も多いと思いますが,これはヒロヘリアオイラガの羽化後のマユです。幼虫の毒棘は,この頃ちょうど栗の収穫時期でイガイガで刺さると非常に痛いという点で共通していますね。
今回は,注意しないと痛い思いをするヒロヘリアオイラガについて幼虫,マユ(サナギ),成虫の写真を交えて解説してみたいと思います。
柿の葉の葉縁に群れるヒロヘリアオイラガ(9/16) |
近年,温暖化の影響なのか普通にみられるナメクジよりも巨大なナメクジが自宅付近でも見られるようになりました。
今回はこの巨大なナメクジを紹介したいと思います。
下関市においてクサシギは,晩秋やまだ寒さの残る晩冬に河口に近い川や用水路の浅瀬でクサシギが1羽でカニや貝などを採餌しているのが観察されますので冬鳥としても認識できますが見かけることは少ないです。今回は,春,秋とはいわず冬や夏の終わりにも観察されるクサシギを紹介します。
8月下旬,秋雨前線が南下して,少し涼しくなってきたころ,干潮の時間帯に河口付近の川底は流路を残して干上がるのですが,暑い時分は閑散としていた川に野鳥たちが戻ってきました。いつでも会えるカルガモやカワウもほぼ同じ頃に川に戻ってきて,その近くにシギの仲間のキアシシギの群れが観察されました。
今回は,キアシシギについて写真や動画で紹介したいと思います。
2017年の晩秋にヒドリガモの群れが多数,海岸の浅瀬に飛来していた場所で1羽のクロツラヘラサギと初遭遇しました。その後,2019年2月に群れを初確認してすでに2週間ほど経過します。遠くからではシラサギの群れと勘違いすることもあり,シラサギも驚くほどです。
今回は,ヘラサギ独特の採餌風景を写真と動画で紹介し,ヘラサギ属は見た目でシラサギよりも少し古い系統だということは推測できますが,クロツラヘラサギがどのような鳥類と近縁なのかを確認する目的で系統解析を行いましたので,地質・古生物学的な観点から解説してみたいと思います。
浜辺の河口付近の浅瀬で最初にみかけたクロツラヘラサギで,手前の2羽はヒドリガモのつがい(11/19) |
下関市の干拓地の圃場が広がるエリアではハヤブサ科のチョウゲンボウ(長元坊)が見られます。1月の寒い朝,付近を通りがかるとチョウゲンボウが,圃場のほうからスーっと飛んできて電柱のテッペンに降り立ってくれました。鳥を撮っているとそのような気の利いた出来事がしばしばあります。
今回は,その幸運にあやかってハヤブサ科のチョウゲンボウを撮影した写真を紹介したいと思います。
電柱のテッペンに降り立ったチョウゲンボウ(1/3) |