下関市では晩秋の頃に山へ行くとツッ・ツッ・ツッ・・・とアオジと同じ地鳴きが聞こえてきます。2羽で籔や草むらの中で採餌しながら鳴いています。今回は,冬鳥のクロジについてのエピソードを紹介したいと思います。
竹にとまるクロジのオス(11月中旬) |
クロジ(黒鵐)
クロジ(Emberiza variabilis)は,英名でGrey bunting。
クロジを撮影中の出来事
11月中旬,クロジを望遠レンズで撮影しようとすると警戒してすぐに飛んでいってしまいます。ようやく撮れるとなったところにもう1羽が突進するように,目の前の障害物をかすめて‘バサッ’という音をたてて,レンズの前を横切っていきました。後でその場所を見ると羽毛が散らばっていました。2羽いて1羽のオスがメスから気をそらそうとしたのでしょう。その後,ビワの木の枝にとまった1羽にシャッターを切ることができました。
ビワの枝にとまるクロジのメス(11月中旬) |
その後,竹の枝にとまった少し体色の黒いもう1羽を撮ることができました。突進してきた個体です。
クロジのオス |
クロジの特徴
クロジは近縁種のアオジと特徴が良く似ています。両種とも,秋の暮れになると渡ってきて,越冬の時期が終わるまで大抵2羽で行動をしています。
クロジとアオジのメスの識別方法
体色の暗いスズメに似た1羽がクロジのオスは,特徴的でアオジと全く姿が違っていてわかりやすいですが,クロジのメスはアオジに似ていて識別しにくいですが,くちばしのとがり方でわかります。
クチバシの短いクロジのメス |
写真を見てのとおりクロジは比較的短いですが,次の写真のようにアオジのほうは比較的細長くとがっています。
クチバシの長めのアオジのメス |
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