ミョウガは,オオバ(青ジソ)や大根おろしなどとともに刺し身などの褄(つま)として添えると大変美味しく食欲をそそる食材です。酢醤油に用いる食酢用カンキツ類としてカボスやスダチ,山口県特産では「長門ゆずきち」などがあります。今回は夏バテに良いとされる「みょうが」について解説します。
ミョウガ(8月上旬) |
ミョウガ(茗荷)
ミョウガの葉 |
ミョウガの若芽(4月中旬) |
ミョウガの花穂(8月上旬)赤色の成分はアントシアニン。 |
市販されているハナミョウガは,花の咲いていないものが固くしまっていて日持ちが良いのでこれが売られていることが多いようです。花の咲いたものは劣化が早く,水分も失われてしまっていますので,つぼみの出始め,あるいは花が咲いたばかりまでのものが良いです。
根茎を食するショウガもそうですが,高知県産のミョウガが山口県ではやや高値で流通しているようです。
ミョウガを植えるには?
家の庭の陽射しのある木陰でも育てることができますので,ホームセンターなどで根茎を購入してよく肥えた土に植え付け,水やりをこまめにしておくと,7月から10月にかけて花みょうがを収穫することができます。陽射しの少ない暗い場所では葉は育つものの花穂がたまにしか発生しません。植付け深さは40cmくらいまでなら発芽してきます。
注意しておくべきことは,通常,根茎が20cmくらいの深さまで広がり,栄養繁殖も早く横に広がりやすいですので,スギナと同じく手に負えなくなる場合もあります。また,木陰をつくる樹木にはアシナガバチが巣を作ったり酷い炎症を起こすチャドクガなどが発生することがありますので場所にも注意が必要です。口に入れる食材で,殺虫剤などが葉にかかると危険ですので散布することがないよう気をつけておく必要もあります。
ミョウガは体に良い?
ミョウガは,生体必須元素のカリウム(バナナの6割ほど)やマグネシウムなどがとくに多く含まれます。醤油などで塩分の摂りすぎになるときには一緒に食べると良さそうです。また,ミョウガに比較的多く含まれるビタミンB群は,糖質をエネルギーに変えますので夏バテに効果がありそうです。しかし,カリウムやビタミンBに関してはそれほど多く摂取できるものではありませんから他の食材からもバランス良く摂るよう心掛けておくべきでしょう。
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