晩春の5月はトンボ、カワゲラ、カゲロウなど多くの種類の昆虫が羽化して飛びはじめる時期です。5月中旬に山へいくと、カゲロウやカワゲラに形態の似たヘビトンボの仲間をはじめて観察することができました。今回は,ヘビトンボの仲間のヤマトクロスジヘビトンボを写真で紹介したいと思います。
ヤマトクロスジヘビトンボ(大和黒筋蛇蜻蛉)
学名は,Parachauliodes japonicus
ヘビトンボ科ヘビトンボ亜科クロスジヘビトンボ属(Parachauliodes)の昆虫で,英語でヘビトンボ亜科の昆虫はFishflyと一般的に呼ばれています。サイズは触角を除くと7㎝ほどになります。
クマザサにとまるヤマトクロスジヘビトンボ(5/18) |
別属のヘビトンボ(Protohermes grandis)は,大顎で噛み付かれるといわれますが、このヤマトクロスジヘビトンボは捕まえてもあまり暴れることはなく穏やかな虫という印象を受けました。次の写真でも大顎がみられます。
ヤマトクロスジヘビトンボの成虫(5/18) |
幼虫は,石のごろごろとした川で生活する水生昆虫です。川沿いに生える植生に産み付けられた卵が孵化し、水中に落下し、水生動物を捕食して成長すると石の下などの隙間に入り込んで蛹化するそうです。
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