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2017/11/22

汽水生二枚貝化石Pulsidis nagatoensis密集層;前期白亜紀豊西層群吉母層産(Cretaceous brackish-water bivalve Pulsidis nagatoensis derived from the Yoshimo Formation of the Toyonishi Group)


前期白亜紀の吉母層の時代に吉母地域の汽水域に棲息していた二枚貝類Pulsidis nagatoensisについて解説します。山口県西部には白亜系の最下部を構成する地層として,豊西層群があります。本層群は吉母-阿内地域では下位から清末層,吉母層の順に累重します。


写真_化石
豊西層群吉母層から産出した汽水生二枚貝Pulsidis nagatoensisの密集化石(2000/10/01採取)

2016/07/10

逆転構造を呈する豊西層群清末層/吉母層境界と豊西層群/脇野亜層群境界;豊関広域農道(グリーンロード)の法面にて


豊西層群の堆積岩の露岩が,大規模に現れた長大法面露頭について紹介したいと思います。場所は,下関市南部の大字阿内 地内で,伊毛の北方に位置し,豊関広域農道(グリーンロード)の阿内トンネルの南口を抜けたところになります。3つの層単元の境界のみられる大変珍しい法面露頭です。実は,この法面の北に架かる橋は施工中に橋脚が落下し大惨事となった場所でもあります。この谷筋などで定期的に地質調査をしていた頃のことで,新聞を見て驚いたのを思い出しますが,橋の傍らには今も花が供えてあります。



豊関農道沿いの豊西層群の現在の法面露頭の状況(2015/09)