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2022/10/23

いわゆるコオロギに類似し秋の晩に草むらや畑,庭でチンチロリンと鳴く虫;マツムシとは ?


仲秋の少し肌寒くなった頃に夕方薄暗くなると草むらからティッティキティという面白い鳴き声が頻繁に聞こえてきます。この虫の少し異色の声を聞くとその正体を知りたくなる方も結構おられるでしょう。しかし,アオマツムシと違い見つけることが非常に難しいです。ここでは,『むしのこえ』という歌にも出てくるこのマツムシを写真で紹介したいと思います。

写真_昆虫
マツムシ(8月下旬)

2020/12/20

秋に最も遅くまで鳴き声の聞かれるコオロギの仲間:クチキコオロギ,山口県(Duolandrevus ivani in Yamaguchi, Japan)


下関市では,11月下旬の寒さの中でもたまにエンマコオロギの鳴き声に若干似たクチキコオロギの鳴き声が聞こえます。12月に入ると気温も10℃前後に急激に下がり,日中も15℃を下回るためコオロギの鳴き声も聞こえなくなります。今回は,地質・古生物学の話題をまじえて寒さに強いクチキコオロギを紹介したいと思います。


写真_昆虫
側面からズームしたクチキコオロギのオス

2017/11/22

汽水生二枚貝化石Pulsidis nagatoensis密集層;前期白亜紀豊西層群吉母層産(Cretaceous brackish-water bivalve Pulsidis nagatoensis derived from the Yoshimo Formation of the Toyonishi Group)


前期白亜紀の吉母層の時代に吉母地域の汽水域に棲息していた二枚貝類Pulsidis nagatoensisについて解説します。山口県西部には白亜系の最下部を構成する地層として,豊西層群があります。本層群は吉母-阿内地域では下位から清末層,吉母層の順に累重します。


写真_化石
豊西層群吉母層から産出した汽水生二枚貝Pulsidis nagatoensisの密集化石(2000/10/01採取)

2016/07/10

逆転構造を呈する豊西層群清末層/吉母層境界と豊西層群/脇野亜層群境界;豊関広域農道(グリーンロード)の法面にて


豊西層群の堆積岩の露岩が,大規模に現れた長大法面露頭について紹介したいと思います。場所は,下関市南部の大字阿内 地内で,伊毛の北方に位置し,豊関広域農道(グリーンロード)の阿内トンネルの南口を抜けたところになります。3つの層単元の境界のみられる大変珍しい法面露頭です。実は,この法面の北に架かる橋は施工中に橋脚が落下し大惨事となった場所でもあります。この谷筋などで定期的に地質調査をしていた頃のことで,新聞を見て驚いたのを思い出しますが,橋の傍らには今も花が供えてあります。



豊関農道沿いの豊西層群の現在の法面露頭の状況(2015/09)