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2017/08/14

清末層の白亜紀初期のディクソニア科シダ類;オニキオプシスとは,山口県(Onychiopsis derived from the earliest Cretaceous Kiyosue Formation of the Toyonishi Group.)


豊西層群は,下位よりTithonian-Berriasian期の清末層およびValanginian-前期Hauterivian期の吉母層から構成されています。今回は,清末層から産出したOnychiopsis elongataについて色々なエピソードを交えて解説したいと思います。

写真_植物化石
豊西層群清末層主部から採取したシダ化石Onychiopsis elongata(2003/04/13採取)

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2016/07/10

逆転構造を呈する豊西層群清末層/吉母層境界と豊西層群/脇野亜層群境界;豊関広域農道(グリーンロード)の法面にて


豊西層群の堆積岩の露岩が,大規模に現れた長大法面露頭について紹介したいと思います。場所は,下関市南部の大字阿内 地内で,伊毛の北方に位置し,豊関広域農道(グリーンロード)の阿内トンネルの南口を抜けたところになります。3つの層単元の境界のみられる大変珍しい法面露頭です。実は,この法面の北に架かる橋は施工中に橋脚が落下し大惨事となった場所でもあります。この谷筋などで定期的に地質調査をしていた頃のことで,新聞を見て驚いたのを思い出しますが,橋の傍らには今も花が供えてあります。



豊関農道沿いの豊西層群の現在の法面露頭の状況(2015/09)

2015/09/20

関門層群脇野亜層群の礫岩(前期白亜紀):造構運動と秋吉帯との関連性について(Early Cretaceous conglomerates of the Wakino Subgroup in Yamaguchi)


関門層群(かんもんそうぐん)は,山口県から福岡県北部に広く分布する川や湖,扇状地などの陸域でたまった堆積岩や火山岩からなる地層です。関門層群は下部の堆積岩主体の脇野亜層群と,上部の火山岩を起源とする堆積物が主体の下関亜層群に分けられていて,前期白亜紀も終わりに近づくにつれて火山活動が活発になり気候が温暖化してきます。今回は,下関市に分布する関門層群下部の脇野亜層群の礫岩について大陸にくっついていた頃の古日本弧の広域にわたる地殻変動の歴史や秋吉台との関連に注目して解説してみたいと思います。