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2020/11/14

山口県のジュラ系豊浦層群阿内層から産出した2種のトクサ化石と現生トクサ


トクサ(砥草)といえば紙やすりの代用として伝統工芸品などの製作に使用されたり爪を研ぎ金属を磨くこともできます。
山口県のトリアス紀~ジュラ紀の地層からはトクサ類の化石が産出します。今回は,下関市の豊浦層群阿内層(Bathonian期末~前期Kimmeridgian期)の中で中期ジュラ紀末~後期ジュラ紀の層準から見つかったカセキトクサの化石について色々なエピソードを交えて解説してみたいと思います。


現生のトクサEquisetum hyemale(07/05撮影)


2017/05/07

上部ジュラ系豊浦層群阿内層から産出した栃窪層の種と酷似する球果類の葉条Elatocladus(Elatocladus leafy shoots from the Ohchi Formation of the Jurassic Toyora Group)


豊浦層群は,主に内海の海成層からなり,岩相的特徴から4層に区分されていて,下のほうから東長野層,西中山層,歌野層,阿内層の順に重なっています。阿内層(おうちそう)からは,多種多様な針葉樹類の葉や葉条が産出します。その中で最も多種多様なのがElatocladus属です。
今回は,栃窪層の種とよく似た阿内層産のElatocladus sp.の標本の1つを紹介したいと思います。