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2018/03/11

本邦のジュラ紀のキカデオイデア類(Jurassic cycadeoids Dictyozamites from the Ohchi Formation of the Toyora Group in southwest Japan)


山口県下関市に分布するジュラ紀の豊浦層群は,現在,下位から東長野層,西中山層,歌野層,阿内層の4つの地層
から構成されます。中生代には,コケ類,シダ類,シダ種子類,ソテツ類,ベネチテス類,イチョウ類,および針葉樹類など現在の日本とはかなり変わった植物相がみられました。未だ文献にも載っていないような奇異な形態の植物化石も出ます。それは,時代が古いからというだけでなく,現在の日本の気候よりも温暖で,中生代に絶滅したタクサが含まれているからです。
今回は,豊浦層群阿内層から産出した絶滅植物キカデオイデア類Dictyozamitesの化石について,いろいろと余談を交えて解説します。

2017/09/17

本邦のジュラ紀の豊浦層群阿内層産イチョウ化石および現生イチョウ類の葉について(Jurassic and living ginkgoalean leaves in Japan)


日本に生育していたイチョウは,更新世の氷期の間に絶滅してしまったといわれており,現在,国内にみられるイチョウは,中国から渡来したものだとされています。
今回は,豊浦層群の阿内層から産出する後期ジュラ紀のイチョウ化石について解説してみたいと思います。



2017年4月半ば,イチョウの枝から若葉が芽吹いてくる
春になって芽吹いてきたイチョウ葉(4/15撮影)


2015/07/12

豊浦層群歌野層から産出した球果目枝葉化石Pagiophyllum sp.(Coniferalean leafy shoot Pagiophyllum species derived from the Utano Formation of the Toyora group, southwest Japan.)


豊浦層群(とよらそうぐん)は,下位から前期ジュラ紀の東長野層,西中山層,中期ジュラ紀歌野層,中期ジュラ紀末-後期ジュラ紀の阿内層から構成されます。

今回は,豊関農道(グリーンロード)の法面施工時(2003年3月)に豊浦層群歌野層の灰黒色シルト〜シルト質の縞状泥岩から採取した球果類の枝条化石であるPagiophyllum sp.について報告したいと思います。

 

写真_植物化石
Fig.1 下関市阿内中尾の歌野層から採取した球果類のPagiophyllum