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2022/10/09

サツマイモ(スイートポテト)の葉を網の目のように虫食む小型の蛾の幼虫;イモキバガ(芋牙蛾)とは?,山口県;キバガ科は下関亜層群の時代に出現!?

 

10月上旬,6月上旬に植えられたサツマイモ(スイートポテト)の葉が網の目のように虫食まれ,折りたたまれた葉の内側に体長8㎜ほどの小さい蛾の幼虫が観察されました。イモキバガといいますが,またの名をイモコガ(芋小蛾)と呼ぶそうです。今回は,イモキバガについて写真をまじえて解説します。

写真_蛾の幼虫
サツマイモの葉を食べ尽くす寸前のイモキバガの幼虫(10月上旬)

2022/08/28

周南期前半の変動における背斜褶曲に伴う衝上断層;恐竜化石を産する関門層群の堆積後まもなく形成,下関市・・・後期白亜紀初頭に顕著だった南北圧縮応力場がなければ豊浦・豊西層群は広く露出しなかった可能性!?

 

恐竜が闊歩した中生代白亜紀のこの地殻変動(周南期変動)がなければ日本では数少ないジュラ紀から前期白亜紀にわたる地層である豊浦層群・豊西層群は地表に広く露出せず地下で消失していたと考えられる変動の痕跡が観察される露頭を写真で紹介します。これは阿内地域の豊浦層群に属する阿内層(ジュラ紀)の中にあり,関門層群の堆積後の南北圧縮応力下で背斜褶曲に伴って形成されたと考えられる衝上断層になります。衝上断層の形成当時の造構環境と形成メカニズムについて解説します。

写真_地層
阿内層内の衝上断層(阿内高地橋の北)


2015/09/20

関門層群脇野亜層群の礫岩(前期白亜紀):造構運動と秋吉帯との関連性について(Early Cretaceous conglomerates of the Wakino Subgroup in Yamaguchi)


関門層群(かんもんそうぐん)は,山口県から福岡県北部に広く分布する川や湖,扇状地などの陸域でたまった堆積岩や火山岩からなる地層です。関門層群は下部の堆積岩主体の脇野亜層群と,上部の火山岩を起源とする堆積物が主体の下関亜層群に分けられていて,前期白亜紀も終わりに近づくにつれて火山活動が活発になり気候が温暖化してきます。今回は,下関市に分布する関門層群下部の脇野亜層群の礫岩について大陸にくっついていた頃の古日本弧の広域にわたる地殻変動の歴史や秋吉台との関連に注目して解説してみたいと思います。