ラベル 鱗翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 鱗翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022/10/09

サツマイモ(スイートポテト)の葉を網の目のように虫食む小型の蛾の幼虫;イモキバガ(芋牙蛾)とは?,山口県;キバガ科は下関亜層群の時代に出現!?

 

10月上旬,6月上旬に植えられたサツマイモ(スイートポテト)の葉が網の目のように虫食まれ,折りたたまれた葉の内側に体長8㎜ほどの小さい蛾の幼虫が観察されました。イモキバガといいますが,またの名をイモコガ(芋小蛾)と呼ぶそうです。今回は,イモキバガについて写真をまじえて解説します。

写真_蛾の幼虫
サツマイモの葉を食べ尽くす寸前のイモキバガの幼虫(10月上旬)

2021/10/20

山口県で6月と10月に観察される渡りをするチョウ;アサギマダラ

 

アサギマダラは,ロシア極東~日本本土から南西諸島,中国南部,台湾,東南アジアなどへ数1000kmも移動をする蝶です。山口県ではアサギマダラの訪れる地として下関市豊浦町の川棚温泉駅の南西にあるリフレッシュパークや山陽小野田市の竜王山がよく知られています。今回は,6月と10月の渡りの途中に下関市に訪れたアサギマダラを写真で紹介します。

 
写真_昆虫
咲き乱れるフジバカマとアサギマダラ(10/20)

2021/10/10

養蚕で国内にかつて導入された山口県では珍しい美しいカイコ蛾;シンジュサンとは,(Ailanthus silkmoth in Yamaguchi, southwest Japan)


9月の下旬,植木の剪定の際に美しい青色の毛状突起をもつ大型のイモムシが5匹ほど鈴なりについていました。とても珍しいイモムシでしたので,その後,経過観察を試みました。今回は,シンジュサンの繭化から羽化までの様子について写真で紹介したいと思います。

写真_昆虫
食樹のモクセイの木につくシンジュサンの幼虫(9月中旬)

2021/09/05

9月にツバキの木につく毒針毛に触れると皮膚が痒くただれる蛾の幼虫;チャドクガ(茶毒蛾)とは


9月になり庭の生垣の椿の木の横を通ると,数日後に手の甲が痒く掻きむしり皮膚が次第にただれてくるといったことが起きます。これはチャドクガの幼虫が原因です。今回は,チャドクガの幼虫の写真を紹介します。
 
写真_昆虫
ツバキの葉につくチャドクガの幼虫(9月上旬)


2021/08/13

オオゴマダラエダシャク;黒と黄色の体色で白い翅に淡い黒色の円盤状の斑紋をもつ大型のシャク蛾


春から秋口にかけて柿の木のまわりをウメエダシャクよりも切れよく飛んでいる白黒の翅をもつ大きな蛾が見られます。この蛾はオオゴマダラエダシャクで,ウメエダシャクとともに果樹の葉を採餌するシャクトリムシとして知られています。7月にとまっている姿を撮影できたので写真とともに解説してみたいと思います。

写真_昆虫
オオゴマダラエダシャク(7月末)

2021/06/06

梅雨になると梅の木を飛び回る黄色に黒のまだら模様をもつシャク蛾;ウメエダシャクとは


青梅の収穫期の5月末頃には梅の葉の上に白黒の羽と体に黄色に黒のまだら模様のある蛾のサナギがいくつかみつかります。いわゆるシャクトリムシが蛹化したもので,梅雨時期の6月に入ってからひらひらとゆっくり飛び回っている姿はなかなかよいものです。今回は、ウメエダシャクについて写真をあげて解説したいと思います。

写真_昆虫
ノリウツギに訪花したウメエダシャクのメス(6月下旬)