サカキ(榊󠄀)は活けても枯れにくいこともあり,山口県では神棚や祭壇などに供える「神さんしば」として利用されています。その黒い実は同じモッコク科のヒサカキの実とともにメジロやジョウビタキなどの小鳥が好んで食べます。似た植物と識別がやや難しく,昔ツバキ科に含められたようにツバキやサザンカなどの葉とも見間違われることもあるようです。今回はこの神聖な榊󠄀の木を紹介します。
黒い実をならせたサカキの木(11月中旬) |
新年のお祝いの後に酷使した胃を休め整えるために七草粥を炊きますが、その具材の中でアブラナ科に属するものとしてナズナの他,すずな(=蕪:かぶ),すずしろ(=大根)があり,その他,山菜のせり,はこべら,ごぎょう,ほとけのざ(紫色の花の咲く草ではない)の計7種がありますが、地方によって慣習や入手できる具材は異なります。今回は,春の七草の1つアブラナ科のナズナについて写真で紹介したいと思います。
畑に野良生えしたナズナ(12/6) |
2017年の晩秋にヒドリガモの群れが多数,海岸の浅瀬に飛来していた場所で1羽のクロツラヘラサギと初遭遇しました。その後,2019年2月に群れを初確認してすでに2週間ほど経過します。遠くからではシラサギの群れと勘違いすることもあり,シラサギも驚くほどです。
今回は,ヘラサギ独特の採餌風景を写真と動画で紹介し,ヘラサギ属は見た目でシラサギよりも少し古い系統だということは推測できますが,クロツラヘラサギがどのような鳥類と近縁なのかを確認する目的で系統解析を行いましたので,地質・古生物学的な観点から解説してみたいと思います。
浜辺の河口付近の浅瀬で最初にみかけたクロツラヘラサギで,手前の2羽はヒドリガモのつがい(11/19) |