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2022/08/21

神さん柴と呼ばれ神棚に供えるモッコク科の常緑広葉樹;サカキ(榊󠄀)とは?,山口県・・・メジロやジョウビタキの餌の1つ


サカキ(榊󠄀)は活けても枯れにくいこともあり,山口県では神棚や祭壇などに供える「神さんしば」として利用されています。その黒い実は同じモッコク科のヒサカキの実とともにメジロやジョウビタキなどの小鳥が好んで食べます。似た植物と識別がやや難しく,昔ツバキ科に含められたようにツバキやサザンカなどの葉とも見間違われることもあるようです。今回はこの神聖な榊󠄀の木を紹介します。


写真_植物の実
黒い実をならせたサカキの木(11月中旬)

2021/01/07

1月7日に七草粥として食用に供される春の七草;ナズナとは


新年のお祝いの後に酷使した胃を休め整えるために七草粥を炊きますが、その具材の中でアブラナ科に属するものとしてナズナの他,すずな(=蕪:かぶ),すずしろ(=大根)があり,その他,山菜のせり,はこべら,ごぎょう,ほとけのざ(紫色の花の咲く草ではない)の計7種がありますが、地方によって慣習や入手できる具材は異なります。今回は,春の七草の1つアブラナ科のナズナについて写真で紹介したいと思います。

写真_植物
畑に野良生えしたナズナ(12/6)

2020/11/29

山口県で縄文時代から食べられているシイの実:ツブラジイとは

 

常緑広葉樹のツブラジイは,スダジイとともに生で食用にできるいわゆるシイの実のなる木で,山口県でも縄文時代から食べられていました。今回は,ツブラジイについて考古学や地質の話題とともに解説します。


写真_植物
ツブラジイの実(堅果)

2019/02/24

山口県下関市へ飛来するクロツラヘラサギ,ヘラ状のクチバシで行う独特の採餌方法【動画あり】(Black-faced Spoonbills of southwest Japan)

 

2017年の晩秋にヒドリガモの群れが多数,海岸の浅瀬に飛来していた場所で1羽のクロツラヘラサギと初遭遇しました。その後,2019年2月に群れを初確認してすでに2週間ほど経過します。遠くからではシラサギの群れと勘違いすることもあり,シラサギも驚くほどです。

今回は,ヘラサギ独特の採餌風景を写真と動画で紹介し,ヘラサギ属は見た目でシラサギよりも少し古い系統だということは推測できますが,クロツラヘラサギがどのような鳥類と近縁なのかを確認する目的で系統解析を行いましたので,地質・古生物学的な観点から解説してみたいと思います。


浜辺の河口付近の浅瀬で最初にみかけたクロツラヘラサギで,手前の2羽はヒドリガモのつがい(11/19)

2019/01/19

山口県下関市を訪れる黒い冬鳥オオバン(大鷭),採餌風景【動画あり】(Black coots watched in a winter river and lakes of southwest Japan)


オオバン(大鷭)は山口県では冬鳥で,川や溜池などで5羽くらいの群れで行動し,春が近づくと1羽,または幼鳥を伴っているのが観察されます。額にある白い額板や長い水掻きが特徴的な鳥です。

今回,オオバンの採餌風景を撮影しました。そのオオバンの特徴,その魅力などについて写真や動画をまじえて紹介したいと思います。


写真_野鳥
川でのオオバンの群れ(12/30)