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2022/05/03

夏に用水路でヒナ鳥を伴って観察されたヒクイナ(緋水鶏),下関市

 

2018年夏,ヒクイナの親子が下関市の用水路で観察できました。その後,自然な状態の溝が開発で埋立てられたため親子で水路に侵入できず棲みかを奪われ現在みられなくなっています。

 

写真_野鳥
ヒクイナの親子(7月中旬)

2022/03/20

脇腹の黄色い羽毛と構造色の美しい青色の羽が特徴のヒタキ科の小鳥;ルリビタキとは


今回紹介する小鳥はジョウビタキに近縁でヒタキ科に属しますが,鳴き声もよく似ており土いじりなどをしていると近くまで飛んでくることもある愛嬌のあるきれいな鳥です。山口県では冬から春の間に見られる冬鳥です。

写真_野鳥
ルリビタキのオス(2月下旬)

2021/12/05

山口県の山陰海岸沿いの岩場で寒い時期に群れで観察される黒い海鳥;ウミウとは


秋~冬場に山口県の日本海側の響灘や北浦の岩場や岸壁などにはウ(鵜)の群れがよく観察されます。これは川でよく観察されるカワウとは異なるウミウです。ウミウは日本で鵜飼漁に使われ,岐阜県長良川の鵜飼いは1300年以上の歴史があるそうです。山口県では夏場に行われる錦帯橋の鵜飼いが良く知られています。


写真_野鳥
下関市の角島大橋の中間にある鳩島南側にある岩礁に群れるウミウ(11月中旬)

2021/09/26

サギ科の中でも小柄でクチバシが黒く指が黄色の原始的な白鷺;コサギとは


川や田圃には白鷺がよく観察されます。今回はコサギを写真で紹介し,コサギがシラサギのどの位置を占めるのか系統樹を用いて解説します。

写真_野鳥
川で採餌するコサギ。すでに冠羽をもつ(2月中旬)

2021/08/29

クチバシの根元の白色がポイントの1年を通して観察される水鳥;カイツブリとは


8月になるとカイツブリの幼鳥は独り立ちの季節になります。7月くらいまで数羽の幼鳥と一緒に親鳥が連れ添っているのが観察されます。今回は,下関市でみられるカイツブリを写真で紹介します。

写真_野鳥
沼池で泳ぐカイツブリの親子(7月中旬)

2021/06/12

オオヨシキリとは;草原でギョギョシとカエルのような声で5~6月に鳴く野鳥

 

5月の初めから6月にかけて,カヤや,葦,ダンチクの繁茂した茂みでギョギョシ,ギョギョシと蛙のような鳴き声が聞こえてきます。これは夏鳥のオオヨシキリで,カッコウに托卵されることでよく知られています。今回はオオヨシキリについて解説します。

写真_野鳥
カヤの茎にとまるオオヨシキリのオス(6月上旬)


2020/04/05

生息地が大陸北部の北極海沿岸に達するカモ科ハジロ属の渡り鳥:スズガモ,下関市

 

スズガモは大陸北部から越冬のために東京湾など関東地方や東海地方に大きな群れで飛来するようですが,下関市で観察されることはあまりない渡り鳥です。今回はスズガモを写真で紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市の川で泳いでいたスズガモのオス(3月末)

2020/03/29

下関市で山の林縁部に飛来するシジュウカラ科の留鳥,ヤマガラ


林縁部でたまにみられるヤマガラ(山雀)を紹介したいと思います。ヤマガラは平地ではあまり見られない鳥ですが,住宅地でよくみかけるシジュウカラの警戒声に似た鳴き方をするため,「シジュウカラが来ている」と間違えるといったこともよくあります。

 
写真_野鳥
四王司山山麓林縁部を訪れたヤマガラ(3月中旬)

2019/11/24

中国北部周辺から越冬のために渡ってくる冠羽をもつカイツブリ目の冬鳥:カンムリカイツブリとは


カイツブリの仲間には冠羽をもつ種類がおり,カンムリカイツブリが日本へは中国北部周辺から越冬のために飛来します。カモ科のウミアイサに似ていますがカモとは異なるカイツブリ目に属する冬鳥です。今回はカンムリカイツブリについて紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市南部の川で観察されたカンムリカイツブリ(4/21)

2019/03/31

ロシアから冬鳥として飛来するカモ科のウミアイサ(Red-breasted Mergansers watched in Yamaguchi, Japan)

 

ウミアイサはあまり見られない冬鳥ですが,2019年に2羽観察されました。今回は,ウミアイサを写真で紹介したいと思います。


写真_野鳥
川岸で観察されたオス(手前)とメス(奥)のウミアイサ(2月上旬)

2019/03/24

昔からアオクビと呼ばれ食用にされてきたカモ科の冬鳥:マガモ,下関市

 

マガモも晩秋の11月になると繁殖地のシベリア南部などから下関市へと大きな群れで渡ってきますので,オナガガモやヒドリガモと混在していることもあります。今回は,マガモについて写真で紹介したいと思います。

亀浜沖に集結したマガモ43羽とカルガモ2羽からなる群れ(2018/1/7)

2019/01/27

下関市南部の圃場で観察されたチドリ科の冬鳥:タゲリ(Northern lapwings watched in Shimonoseki, Yamaguchi)

 

タゲリは,越冬で日本に飛来するチドリ科の渡り鳥で下関市ではあまり見られることがなく,冠羽をもちチドリの仲間としては珍しいタイプになります。遠くから何となく撮影していた写真の中から見つかったという程度ですが,今回はタゲリを写真で紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市の畑で観察されたタゲリ(2019/01/03)

2019/01/13

シベリアから渡ってくる目の赤いカモ科の水鳥:ホシハジロ,下関市(Common pochard in southwest Japan)

 

冬になると日本にシベリアから渡ってくる目の赤いカモ,ホシハジロが2017年晩秋から今年にかけて下関市の深坂溜池や川などで観察されました。今回は,冬鳥のホシハジロを紹介したいと思います。

 

写真_野鳥
下関市の深坂池のコブハクチョウと渡り鳥のマカモのつがい(2019/11/26)


2018/10/14

下関市では飛来が希なカモ科スパチュラ属の鴨:ハシビロガモ(Northern shovelers watched in Yamaguchi, Japan)


ハシビロガモは下関市では飛来が希なカモで,今年2008年に1羽のハシビロガモのメスがカルガモの群れと一緒に行動をしているのが観察されました。今回は,珍しいハシビロガモを写真で紹介したいと思います。


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カルガモと過ごすハシビロガモ(10/07)

2018/04/22

シベリアから少数の群れで下関市へ飛来するオカヨシガモ(Common Gadwalls in southwest Japan)

 

2月中旬,下関市内の川でコガモやヒドリガモの群れとともに今まで見られなかったオカヨシガモおよびその独特の採餌方法が観察されました。今回は,オカヨシガモについてその魅力を紹介したいと思います。

 

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ヒドリガモの群れに加わって行動をともにするオカヨシガモ2羽(2018/04/15)

2017/12/17

下関市に飛来した国内最小の鳥,キクイタダキの生態とその地鳴き

 

2017年晩秋から冬にかけて山の栗の木にキクイタダキが群れをなしてたくさん飛来しました。キクイタダキが留鳥のメジロと混群しているのに気付かずメジロの群れと思って観察していたところ,下関市ではあまり記録のないキクイタダキの群れでした。今回は,国内最小の鳥といわれるキクイタダキについて解説したいと思います。

 

写真_野鳥
クリの木に飛来したキクイタダキ(11月初め)