秋はスズメバチの活動の終盤の時期です。下関市では9月の末にアケビの実が熟しはじめ,10月上旬,開いた実の中に入り込んでスズメバチが蜜を吸っていました。近付いてしばらくするとカチ・カチ・カチと威嚇音を立て始めました。
今回は,コガタスズメバチがなぜ音を発したのか,その原因などについて写真と動画で紹介したいと思います。
ミツバアケビの実を食べるコガタスズメバチのメス(10/01) |
スズガモは大陸北部から越冬のために東京湾など関東地方や東海地方に大きな群れで飛来するようですが,下関市で観察されることはあまりない渡り鳥です。今回はスズガモを写真で紹介したいと思います。
下関市の川で泳いでいたスズガモのオス(3月末) |
関門海峡に棲息するタイワンガザミは,下関市でもガザミとともにワタリガニ(渡り蟹)と呼ばれ冬場には水炊きなどで食用にされますが,甲幅は15㎝以下と15㎝以上の大型のガザミよりも小振りです。今回はタイワンガザミについて解説したいと思います。
関門海峡に棲息するタイワンガザミ(2月中旬) |
カイツブリの仲間には冠羽をもつ種類がおり,カンムリカイツブリが日本へは中国北部周辺から越冬のために飛来します。カモ科のウミアイサに似ていますがカモとは異なるカイツブリ目に属する冬鳥です。今回はカンムリカイツブリについて紹介したいと思います。
下関市南部の川で観察されたカンムリカイツブリ(4/21) |
近年,温暖化の影響なのか普通にみられるナメクジよりも巨大なナメクジが自宅付近でも見られるようになりました。
今回はこの巨大なナメクジを紹介したいと思います。
下関市においてクサシギは,晩秋やまだ寒さの残る晩冬に河口に近い川や用水路の浅瀬でクサシギが1羽でカニや貝などを採餌しているのが観察されますので冬鳥としても認識できますが見かけることは少ないです。今回は,春,秋とはいわず冬や夏の終わりにも観察されるクサシギを紹介します。
下関市の四王司山(しおうじやま)の山頂の展望所からは,木屋川河口を中心とした周防灘の広大な干潟が一望できます。この干潟では本物の千鳥足が見られます。今回はその一画の千鳥浜町や近くの丘の上にある千鳥ヶ丘町の地名の由来と関係する2種のチドリ(千鳥)について解説してみたいと思います。
四王司山からの王司沖の干潟の眺望 |
2017年の晩秋にヒドリガモの群れが多数,海岸の浅瀬に飛来していた場所で1羽のクロツラヘラサギと初遭遇しました。その後,2019年2月に群れを初確認してすでに2週間ほど経過します。遠くからではシラサギの群れと勘違いすることもあり,シラサギも驚くほどです。
今回は,ヘラサギ独特の採餌風景を写真と動画で紹介し,ヘラサギ属は見た目でシラサギよりも少し古い系統だということは推測できますが,クロツラヘラサギがどのような鳥類と近縁なのかを確認する目的で系統解析を行いましたので,地質・古生物学的な観点から解説してみたいと思います。
浜辺の河口付近の浅瀬で最初にみかけたクロツラヘラサギで,手前の2羽はヒドリガモのつがい(11/19) |
タゲリは,越冬で日本に飛来するチドリ科の渡り鳥で下関市ではあまり見られることがなく,冠羽をもちチドリの仲間としては珍しいタイプになります。遠くから何となく撮影していた写真の中から見つかったという程度ですが,今回はタゲリを写真で紹介したいと思います。
下関市の畑で観察されたタゲリ(2019/01/03) |
冬になると日本にシベリアから渡ってくる目の赤いカモ,ホシハジロが2017年晩秋から今年にかけて下関市の深坂溜池や川などで観察されました。今回は,冬鳥のホシハジロを紹介したいと思います。
下関市の深坂池のコブハクチョウと渡り鳥のマカモのつがい(2019/11/26) |