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2020/10/17

下関市で観察されたコガタスズメバチ【動画あり】:威嚇音と獲物の運搬と巣に関するエピソード(Yellow-vented hornets of Yamaguchi, southwest Japan)

 

秋はスズメバチの活動の終盤の時期です。下関市では9月の末にアケビの実が熟しはじめ,10月上旬,開いた実の中に入り込んでスズメバチ蜜を吸っていました。近付いてしばらくするとカチ・カチ・カチと威嚇音を立て始めました。

今回は,コガタスズメバチがなぜ音を発したのか,その原因などについて写真と動画で紹介したいと思います。

 

写真_スズメバチ
ミツバアケビの実を食べるコガタスズメバチのメス(10/01)


2020/04/19

シベリアから越冬で下関市の干潟に飛来するヒドリガモ(Eurasian Wigeons migrated from the siberia to Japan)


下関市には極寒となるシベリア付近からヒドリガモが冬を越すために毎年群れをなして渡ってきます。この鴨河口付近や潮の引いた干潟などで小~中規模の群れが観察されます。今回は,ヒドリガモについてその生活やアメリカヒドリとの雑種などの話題も織り交ぜて解説してみたいと思います。


写真_野鳥
干潟に集結したヒドリガモを主体とする群れ(11/26)

2020/04/05

生息地が大陸北部の北極海沿岸に達するカモ科ハジロ属の渡り鳥:スズガモ,下関市

 

スズガモは大陸北部から越冬のために東京湾など関東地方や東海地方に大きな群れで飛来するようですが,下関市で観察されることはあまりない渡り鳥です。今回はスズガモを写真で紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市の川で泳いでいたスズガモのオス(3月末)

2020/03/29

下関市で山の林縁部に飛来するシジュウカラ科の留鳥,ヤマガラ


林縁部でたまにみられるヤマガラ(山雀)を紹介したいと思います。ヤマガラは平地ではあまり見られない鳥ですが,住宅地でよくみかけるシジュウカラの警戒声に似た鳴き方をするため,「シジュウカラが来ている」と間違えるといったこともよくあります。

 
写真_野鳥
四王司山山麓林縁部を訪れたヤマガラ(3月中旬)

2020/02/16

関門海峡に棲息するガザミ属のワタリガニ;食用にされるタイワンガザミとは


関門海峡に棲息するタイワンガザミは,下関市でもガザミとともにワタリガニ(渡り蟹)と呼ばれ冬場には水炊きなどで食用にされますが,甲幅は15㎝以下と15㎝以上の大型のガザミよりも小振りです。今回はタイワンガザミについて解説したいと思います。


写真_カニ
関門海峡に棲息するタイワンガザミ(2月中旬)

2019/11/24

中国北部周辺から越冬のために渡ってくる冠羽をもつカイツブリ目の冬鳥:カンムリカイツブリとは


カイツブリの仲間には冠羽をもつ種類がおり,カンムリカイツブリが日本へは中国北部周辺から越冬のために飛来します。カモ科のウミアイサに似ていますがカモとは異なるカイツブリ目に属する冬鳥です。今回はカンムリカイツブリについて紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市南部の川で観察されたカンムリカイツブリ(4/21)

2019/11/17

下関市の干潟におけるオナガガモの越冬生活(Anatidae Northern Pintail watched in a winter tideland of southwest Japan)

 

オナガガモは北海道やロシア極東から西日本へ渡って来て越冬生活をしますが,下関市では秋から春にかけて海岸の浅瀬に群れで一斉に頭を海中につけ長い尾羽を立てて採餌をしているのが観察されます。今回は,オナガガモの生態や習性,求愛行動などについて解説してみたいと思います。

 

写真_野鳥
オナガガモが群れで飛んでいるところ(3/10)

2019/10/31

下関市で近年,巨大なヤマナメクジが増加?

 

近年,温暖化の影響なのか普通にみられるナメクジよりも巨大なナメクジが自宅付近でも見られるようになりました。

今回はこの巨大なナメクジを紹介したいと思います。

2019/09/22

大きく見えて体長23㎝ほどしかない下関市の旅鳥~冬鳥:クサシギ(Green Sandpipers in Yamaguchi)

 

下関市においてクサシギは,晩秋やまだ寒さの残る晩冬に河口に近い川や用水路の浅瀬でクサシギが1羽でカニや貝などを採餌しているのが観察されますので冬鳥としても認識できますが見かけることは少ないです。今回は,春,秋とはいわず冬や夏の終わりにも観察されるクサシギを紹介します。

 

農業用水路にいたクサシギ(11月上旬)


2019/09/08

ホーホケキョと鳴くメジロと混同される小鳥の生態およびその魅力;ウグイスとは?下関市南部山地

 

山口県では,ホーホケキョというきれいなさえずりが聞かれるのは春から夏の7月までの間です。夏の33℃以上の猛暑がやってくると声が聞こえなくなりますがなぜでしょうか。今回は,そういった疑問をひもとき1年間のウグイスの生態やその魅力について解説してみたいと思います。

 

写真_野鳥
尾羽のないウグイス(2月中旬)

2019/05/05

下関市に旅鳥として訪れる足の青いシギ:アオアシシギとは

 

アオアシシギはユーラシア大陸の北緯50~65°(~70°)という高緯度で繁殖するようで,冬を越すために南方に移動するため下関市で旅鳥として観察されます。今回は,アオアシシギの特徴やその生活の一面を紹介したいと思います。

 

写真_野鳥
お盆過ぎに訪れた17羽のアオアシシギの群れ(8/17)1羽の幼鳥の足は黄色がかる


2019/04/21

山口県下関市王司沖の千鳥浜付近で観察されるシロチドリとコチドリ(Two types plovers watched in a summer tideland of southwest Japan)


下関市の四王司山(しおうじやま)の山頂の展望所からは,木屋川河口を中心とした周防灘の広大な干潟が一望できます。この干潟では本物の千鳥足が見られます。今回はその一画の千鳥浜町や近くの丘の上にある千鳥ヶ丘町の地名の由来と関係する2種のチドリ(千鳥)について解説してみたいと思います。


四王司山からの王司沖の干潟の眺望


2019/03/31

ロシアから冬鳥として飛来するカモ科のウミアイサ(Red-breasted Mergansers watched in Yamaguchi, Japan)

 

ウミアイサはあまり見られない冬鳥ですが,2019年に2羽観察されました。今回は,ウミアイサを写真で紹介したいと思います。


写真_野鳥
川岸で観察されたオス(手前)とメス(奥)のウミアイサ(2月上旬)

2019/03/24

昔からアオクビと呼ばれ食用にされてきたカモ科の冬鳥:マガモ,下関市

 

マガモも晩秋の11月になると繁殖地のシベリア南部などから下関市へと大きな群れで渡ってきますので,オナガガモやヒドリガモと混在していることもあります。今回は,マガモについて写真で紹介したいと思います。

亀浜沖に集結したマガモ43羽とカルガモ2羽からなる群れ(2018/1/7)

2019/02/24

山口県下関市へ飛来するクロツラヘラサギ,ヘラ状のクチバシで行う独特の採餌方法【動画あり】(Black-faced Spoonbills of southwest Japan)

 

2017年の晩秋にヒドリガモの群れが多数,海岸の浅瀬に飛来していた場所で1羽のクロツラヘラサギと初遭遇しました。その後,2019年2月に群れを初確認してすでに2週間ほど経過します。遠くからではシラサギの群れと勘違いすることもあり,シラサギも驚くほどです。

今回は,ヘラサギ独特の採餌風景を写真と動画で紹介し,ヘラサギ属は見た目でシラサギよりも少し古い系統だということは推測できますが,クロツラヘラサギがどのような鳥類と近縁なのかを確認する目的で系統解析を行いましたので,地質・古生物学的な観点から解説してみたいと思います。


浜辺の河口付近の浅瀬で最初にみかけたクロツラヘラサギで,手前の2羽はヒドリガモのつがい(11/19)

2019/01/27

下関市南部の圃場で観察されたチドリ科の冬鳥:タゲリ(Northern lapwings watched in Shimonoseki, Yamaguchi)

 

タゲリは,越冬で日本に飛来するチドリ科の渡り鳥で下関市ではあまり見られることがなく,冠羽をもちチドリの仲間としては珍しいタイプになります。遠くから何となく撮影していた写真の中から見つかったという程度ですが,今回はタゲリを写真で紹介したいと思います。

写真_野鳥
下関市の畑で観察されたタゲリ(2019/01/03)

2019/01/19

山口県下関市を訪れる黒い冬鳥オオバン(大鷭),採餌風景【動画あり】(Black coots watched in a winter river and lakes of southwest Japan)


オオバン(大鷭)は山口県では冬鳥で,川や溜池などで5羽くらいの群れで行動し,春が近づくと1羽,または幼鳥を伴っているのが観察されます。額にある白い額板や長い水掻きが特徴的な鳥です。

今回,オオバンの採餌風景を撮影しました。そのオオバンの特徴,その魅力などについて写真や動画をまじえて紹介したいと思います。


写真_野鳥
川でのオオバンの群れ(12/30)

2019/01/13

シベリアから渡ってくる目の赤いカモ科の水鳥:ホシハジロ,下関市(Common pochard in southwest Japan)

 

冬になると日本にシベリアから渡ってくる目の赤いカモ,ホシハジロが2017年晩秋から今年にかけて下関市の深坂溜池や川などで観察されました。今回は,冬鳥のホシハジロを紹介したいと思います。

 

写真_野鳥
下関市の深坂池のコブハクチョウと渡り鳥のマカモのつがい(2019/11/26)


2018/10/14

下関市では飛来が希なカモ科スパチュラ属の鴨:ハシビロガモ(Northern shovelers watched in Yamaguchi, Japan)


ハシビロガモは下関市では飛来が希なカモで,今年2008年に1羽のハシビロガモのメスがカルガモの群れと一緒に行動をしているのが観察されました。今回は,珍しいハシビロガモを写真で紹介したいと思います。


写真_野鳥
カルガモと過ごすハシビロガモ(10/07)

2018/09/02

下関市の山地~林縁部で観察されるエナガ科の小鳥:エナガ(Long-tailed bushtits watched in Yamaguchi, Japan)

 

エナガは,下関市では山に登ると時々群れと遭遇することがありますが,鳴き声を聞き慣れていない方はどんな鳥なのかなかなか気が付かないと思います。2月~3月に梅や桜の花が咲く頃に4~5羽ほどの群れが林縁部でよくみられるようになり,ほぼ定刻に飛来し虫などを採餌しているのが見られます。今回は,住宅地ではまれなエナガについて解説してみたいと思います。

 

写真_野鳥
四王司山で群れで生活するエナガの地鳴きをするシーン(8月下旬)