7月も中旬になるとセミの声が響きわたり真夏日が多くなり,黒いさや羽に白いまだら模様のあるカミキリムシの交尾が観察されます。今回は,カンキツ類の木によく見られるゴマダラカミキリについて,その卵から幼虫,成虫の写真を上げながら生態について解説したいと思います。
ヌルデの木にとまるゴマダラカミキリ(9月上旬) |
ヌルデの木にとまるゴマダラカミキリ(9月上旬) |
晩春の5月はトンボ、カワゲラ、カゲロウなど多くの種類の昆虫が羽化して飛びはじめる時期です。5月中旬に山へいくと、カゲロウやカワゲラに形態の似たヘビトンボの仲間をはじめて観察することができました。今回は,ヘビトンボの仲間のヤマトクロスジヘビトンボを写真で紹介したいと思います。
新年のお祝いの後に酷使した胃を休め整えるために七草粥を炊きますが、その具材の中でアブラナ科に属するものとしてナズナの他,すずな(=蕪:かぶ),すずしろ(=大根)があり,その他,山菜のせり,はこべら,ごぎょう,ほとけのざ(紫色の花の咲く草ではない)の計7種がありますが、地方によって慣習や入手できる具材は異なります。今回は,春の七草の1つアブラナ科のナズナについて写真で紹介したいと思います。
畑に野良生えしたナズナ(12/6) |
ハゼノキは,同じ属のウルシと同様に触ったり降雨の後に近くを通ったりすると顔などがかぶれるという方もいらっしゃいます。今回は,秋~冬にきれいな色に紅葉するハゼノキについて写真を用いて解説してみたいと思います。
樹高約10mのハゼノキの高木の枝を下から見上げて撮影(10月末) |
下関市では,11月下旬の寒さの中でもたまにエンマコオロギの鳴き声に若干似たクチキコオロギの鳴き声が聞こえます。12月に入ると気温も10℃前後に急激に下がり,日中も15℃を下回るためコオロギの鳴き声も聞こえなくなります。今回は,地質・古生物学の話題をまじえて寒さに強いクチキコオロギを紹介したいと思います。
側面からズームしたクチキコオロギのオス |
ヒサカキの花(3月中旬) |
秋には青い空にきれいな雲がよくみられます。雲は積乱雲や積雲といった鉛直方向に発達する雲を除くと,下位より下層雲,中層雲,上層雲に区分されます。今回は,秋によくみられ中層に形成されるひつじ雲,上層に形成される魚関連のワードからなるさば雲,うろこ雲を写真で解説したいと思います。
ここ数年の間,夏と秋にツブラジイ,マテバシイ,アラカシ,コナラといった樹木などの繁茂する下関市の四王司山塊の林縁部の森の中を歩いている際に白い大きな見栄えのするコトヒラシロテングタケとシロオニタケというキノコを見つけましたので紹介したいと思います。四王司山は古代から長い歴史をもつ山で,山の大部分が神社の境内ともいえる土地で何でもない所に立ち入ると,時には祟りがあるといった神聖視すべき山であると感じています。
下関市の山中で見つかったシロオニタケ(9/28)。 |